人気ブログランキング | 話題のタグを見る

山歩きが大好きな三十路ライターの山日記。山行記録を中心に、山の後の温泉の話、道具の話、山で思ったことなど、つれづれなるままに綴っております。


by ton-ni
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
2010.02.20-21 権現岳(1/2)_a0031494_0172699.jpg年末の編笠山に続き、またまた八ヶ岳にいってきました。

 今回訪れたのは編笠山の隣にある権現岳。天女山登山口から三ツ頭を経由して山頂を往復するルートです。以前お世話になったガイドさんから「あまり人も入っていなくて、ルートファインディングも必要な、登りごたえのあるルートですよ」と勧められ、ずっと気になっていたのです。所属する山岳会の後輩、KさんとAちゃん、新人のTさんと、総勢4名でした。

 今回アクセスにはいつもの特急あずさではなく、高速バスを使いました。7:20に新宿を出て、長坂高根バス停に着いたのは9:40ごろ。タクシーを呼んで登山口まで向かいました。天女山入口、ゲートの前でおろしてもらい、身支度をしたスタート。天気は快晴、かなり暖かいです。ゲートの前には数台の車が停められていて、すでに入山者が多い=ラッセルの必要はないことが判明。正直、ラッセルできたらいいなと思っていたので、ちょっとがっくり。

 少し車道を歩き、すぐに天女山への登山道にとりつきます。一昨日まで雪が降っていたらしく、うっすらと雪が積もっています。公園のように整備された山道をゆっくりと歩いていきます。ゆるゆると登っていくうちに、石碑のある天女山山頂に到着。暑くて汗がだくだく、着ていた上着を1枚脱ぎます。さらにゆるゆると歩き、少し登ると天の河原。ちょっと眺めのよいところで軽く一本。富士山もきれいに眺められ、南アルプスの山々も見渡せます。

ここからしばらくはゆるやかな上り道。こんなにゆるやかでいいのかな、気持ちいいな、とうれしくなります。はじめ全然なかった雪も少しずつでてきて、さらにうれしくなります。…が、1時間ほど歩くと、徐々に傾斜が出てきました。少し急で歩きづらくなってきたかな、というところでアイゼン装着。その直後からかなり急な登りになってきました。延々と続く樹林の中の急登に、全員無口になり、ひたすら歩いていきます。正直、ここがラッセルだったら、かなり厳しかったなぁ…と思いながら。

2010.02.20-21 権現岳(1/2)_a0031494_0181794.jpg「ここが一番きつい」と書かれた看板に苦笑しながらさらにすすむと、少し眺めのよい尾根に出ました。前三ツ頭が眺められるところで一本。今日は前三ツ頭の手前でテントを…と思っていたのですが、探しながら歩いてみるとなかなか適地がありません。唯一あった適地は別のテントが張られていました。歩くうちに前三ツ頭に到着。360度の展望地で広いところです。風がちょっと不安だけど、ここより先もよいところはなさそうだし…と、ここで幕営。宴会モードに入り、夕暮れ時にはみんなでテントから出て沈んで行く夕日を眺めて。すっかり気分がよくなったところで早めに就寝。

途中、トイレに起きて外に出ると、満天の星空。そして町の灯りやスキー場の灯りがとてもきれいでした。

つづく。
# by ton-ni | 2010-03-04 00:19 | 山行記録
2010.02.20-21 権現岳(2/2)_a0031494_0156100.jpg翌朝は4時に起床。テントはそのままにして山頂を往復することにします。

時間はいっぱいありそうなのでゆっくりと身支度をし、5時半に出発。まだ暗いなか、ゆっくりと歩き始めます。前三つ頭から三つ頭までは樹林のなかの急登。朝は体が温まっていないので、ゆっくりゆっくりとすすめていきます。だんだん空が赤く染まっていき、稜線の途中で御来光。ちょっと感激です。一歩ずつ確実に歩を進め、三ツ頭の山頂へ到着。富士山や南アルプスの山々がきれいに見渡せ、行く手には大きく権現岳がそびえており、その右手には真っ白く雪をかぶった赤岳と阿弥陀岳が。

しっかり景色を楽しんでから、権現岳へ向かいます。ここからは木々もあまりなくなってきます。いったんずうっと下って、下りきったところから急登に。雪はよく締まって歩きやすく、アイゼンをきかせながら気持ちよく登っていきます。今回はトップはAちゃんに任せて私は後ろからついていく形にしたので、後ろから写真をばしばしと撮りまくります。

2010.02.20-21 権現岳(2/2)_a0031494_0152080.jpg少し岩場っぽいところ、落ちたら嫌らしいなと思うようなトラバースも、締まった雪のおかげで気持ちよく歩けます。ピークをぐるりと回り込むようにすすみ、やがて山頂の大きな岩と剣が見えてきます。岩場っぽいところを、慎重にルートを選びながら歩き、山頂に到着! ここもまた360度の大展望。天気はよく、周りの山も全部きれいに見渡せました。なんてシアワセ。山頂を満喫してから、一気に前三ツ頭のテン場に戻りテント撤収。かなり時間があるのでお湯を湧かしておしるこをいただきました。

下山は来た道をひたすら下るだけ…なのですが、登りに急に感じた道は下るときはさらに急に感じます。よくここを登ってきたねえ…とみんなで笑いながら。しかし、急な下りが終わり、ゆるやかになったあとも油断はできません。昨日の暖かさで雪がとけ、さらに凍ってしまっていたので、なかなかアイゼンを脱げません。結局天の河原でアイゼンをはずしました…が、その後もところどころ凍った道をヒヤヒヤしながら歩きます。前日に歩いた道と全然様子が違い、驚きです。でもでもなんとか歩き通し、スタート地点のゲートに到着。タクシーで高速バスのバス停に向かい、帰京したのでした。

ラッセルがなければ「お気楽縦走」になるかな…と思っていたのですが、かなーり登りごたえのある山でした。久々にがつっと歩いたな、という感じです。眺めもよく、気心知れたメンバーどうしで足並みも揃い、テント生活も非常に快適。終わってみればとても気持ちのよい山行となりました。おつかれさまでした。
# by ton-ni | 2010-03-04 00:16 | 山行記録

2009.05.04-05 巻機山(1/2)

2009.05.04-05 巻機山(1/2)_a0031494_1322512.jpgGWに1泊2日で巻機山にいってきました。

所属する会の先輩方、総勢5名でいってきました。ホントは3泊ぐらいで穂高へ行く予定だったのですが、いろいろあってパス。1泊で楽しめる山にいこうよ、というN先輩のお誘いで、山行が実現したのでした。桜坂の登山口から山頂を往復しました。

朝、都内を出発し、上越新幹線で越後湯沢へ。メンバーのひとり、同期のAくんが車で迎えにきてくれていて、登山口へ向かいます。天気は高曇り。周囲の山々を見ると、明らかに雪が少ない感じです。桜坂駐車場へは、年によっては雪が多くて入れないこともあるそうですが、今回は無問題。駐車場に車を停め、身支度をしてスタートです。登山ポストのところに、前夜から来て先行しているらしいR先輩の「上で待ってるぜ!」の書き置きがありました(笑)。

5合目までは全く雪がなく、通常の夏道を歩きます。さほど高低差はありませんが、大きな石がゴロゴロしていて歩きづらいところも。道ばたにはイワウチワやショウジョウバカマが時折見られました。目を上げると、コブシのような白い花をつけた木が。タムシバでしょうかね。新緑の木々の中を、ゆっくりと高度を稼いでいきます。「●合目」とかかれた道標もあり、一応目安になります。

5合目を過ぎたあたりから、雪が出てきました。やや気温が高く、けっこうぐさぐさの雪です。砂に足をとられるような気分で、ちょっと歩きづらい。。やや急な登りを詰め、稜線に出ると少し周囲の山々が見渡せました。広々とした斜面をゆっくり歩いて、7合目で少し長めの休憩。前方に巻機山の姿が見渡せます。

7合目からは再び雪がなくなり、夏道を歩くことになります。笹薮の中につけられた、石がゴロゴロした道、急登が続きます。ここで、メンバーの一人、Mさんが、足がつってしまいました。かなり無理をして歩いていたらしく、なかなか治りません。N先輩がマッサージなどの治療をし、A君がMさんのザックを持ち、私もちょっとだけ荷物を分担し、なんとか歩けるようになりました。よかった…。ゆっくりゆっくり歩いてニセ巻機(9合目)。そこから先はまた雪があり、一気に下って避難小屋へ。R先輩が先にいらしていました。合流し、テントを張り、早速宴会。

私は担ぎ上げた350mlのビール6本を出し、雪の中にうめて冷やし、おつまみ類の準備をして。翌日に登る巻機山を眺め、酒とつまみに舌鼓を打ちながら、宴会が続きます。夕食はすきやきを味わい、8時には就寝。避難小屋には数名いたようですが、テントを張っていたのは私たちだけ。静かな一夜でした。
# by ton-ni | 2009-05-18 01:33 | 山行記録

209.05.04-05 巻機山(2/2)

翌朝は5時に起床。すき焼きの残り汁うどんを朝食にいただき、テントはそのままに山頂往復することにします。

夏道は少し出ていますが、となりの雪の斜面を登っていきます。空は厚い雲に覆われ、山頂は雲の中。ゆっくり登っていき、30分ほどで道標のある巻機山の山頂へ。乳白色の大展望です。このまま下山をしてもよいのですが、もしかしたら天気が好転するかもしれないということで、お隣の牛ヶ岳まで足を伸ばすことにします。

笹薮の中につけられた道を歩くこと約30分。道標もなく、三角点があるだけのピークに到着。ふうん、ここかあ、でも何にもないんだね…と話をしていると、なんとガスが晴れて、周囲の山々が見えてきました。歩いてきた道がずらっと見渡せ、越後駒や八海山などの山々も眺められたようです。うっすらと連なる山々の姿に、一同言葉を失います。正直、ほんとに好転するかは微妙で、ただ、このメンバーともう少し山を歩きたかっただけなのだけど、ここまで来てよかったな。

景色をしっかり堪能したあとは、雪の斜面をさくさくと下り、テントまで戻ります。すばやく撤収し、もと来た道を下りました。歩いているうちにどんどん天気がよくなり、行きに休んだ7合目で長い休憩。雨予報だったけど、こんなにいい天気でいいのかな〜などと話しながらゆっくりします。あとはもう一気に下山。5合目まではザクザクと雪を蹴散らして下り、その下はさらに色を濃くしたような新緑の中を歩き、あっという間に駐車場まで戻ってしまいました。帰りは越後湯沢駅まで車で戻り、駅の近くの宿のお風呂で汗を流し、軽く打ち上げをして、新幹線で帰宅の途についたのでした。

アルプスとか八ヶ岳とか、メジャーで人がいつもいっぱいいる山ばかり行っている私には、誰もいない山というのが本当に新鮮で、心地よかったです。山々のつらなる姿にも心引かれます。2月や3月、本当に雪の多い時期に、自分で地図を読みながら、深い雪に足跡をつけながら歩いてみたいと強く思いました。来シーズンの冬は、このあたりの山に何度かいってみたいと思います。
# by ton-ni | 2009-05-18 01:31 | 山行記録

那須・千本松温泉

4月上旬に、会の勉強会で那須岳に行った帰り。

那須はあちこちに温泉があり、下山後の温泉は選び放題。たいがいバスで行くとバス停のある大丸温泉、車なら立ち寄り湯の鹿の湯で決まりなのですが、今回は、温泉好きの先輩が「けっこうすいてて、いい温泉がある!」と言うので、そちらへ。西那須野インター近くにある、千本松牧場の中にある、温泉施設にいきました。…いや、お仕事で千本松牧場にきたことはありますが、温泉は気づきませんでした。いや、気づいてたんだろうけど、完璧にノーマークだった。。

牧場の奥、こぢんまりとした建物です。どうやら入浴しているお客さんの大半は地元の方のようでした(夕方遅めの時間だったせいもあるかも)。脱衣所は比較的広いです。大浴場に入ると…風呂は広いですが、洗い場はかなり狭く、使っている人でいっぱいでした。あらら。…しかしここは露天風呂にも洗い場があります。そちらはすいていたので移動。

露天風呂は日本庭園風で広々としています。お湯の温度は、高くもなく低くもなく、気持ちいいです。アルカリ性なのか?なめらかな肌触りのお湯で、塩素系の嫌なにおいがしないのもうれしいかも。さほど込み合ってもいないので、ゆったりと足をのばしてくつろぎモード。牧場の中の温泉らしく、牧場のにおいが漂ってきますが、そこはご愛嬌。

気持ちよく温まることができました。小さな入浴施設なので、団体客でごったがえすこともなさそう。ちょっと穴場のいい温泉でした。
# by ton-ni | 2009-04-19 11:53 | 温泉