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山歩きが大好きな三十路ライターの山日記。山行記録を中心に、山の後の温泉の話、道具の話、山で思ったことなど、つれづれなるままに綴っております。


by ton-ni
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209.05.04-05 巻機山(2/2)

翌朝は5時に起床。すき焼きの残り汁うどんを朝食にいただき、テントはそのままに山頂往復することにします。

夏道は少し出ていますが、となりの雪の斜面を登っていきます。空は厚い雲に覆われ、山頂は雲の中。ゆっくり登っていき、30分ほどで道標のある巻機山の山頂へ。乳白色の大展望です。このまま下山をしてもよいのですが、もしかしたら天気が好転するかもしれないということで、お隣の牛ヶ岳まで足を伸ばすことにします。

笹薮の中につけられた道を歩くこと約30分。道標もなく、三角点があるだけのピークに到着。ふうん、ここかあ、でも何にもないんだね…と話をしていると、なんとガスが晴れて、周囲の山々が見えてきました。歩いてきた道がずらっと見渡せ、越後駒や八海山などの山々も眺められたようです。うっすらと連なる山々の姿に、一同言葉を失います。正直、ほんとに好転するかは微妙で、ただ、このメンバーともう少し山を歩きたかっただけなのだけど、ここまで来てよかったな。

景色をしっかり堪能したあとは、雪の斜面をさくさくと下り、テントまで戻ります。すばやく撤収し、もと来た道を下りました。歩いているうちにどんどん天気がよくなり、行きに休んだ7合目で長い休憩。雨予報だったけど、こんなにいい天気でいいのかな〜などと話しながらゆっくりします。あとはもう一気に下山。5合目まではザクザクと雪を蹴散らして下り、その下はさらに色を濃くしたような新緑の中を歩き、あっという間に駐車場まで戻ってしまいました。帰りは越後湯沢駅まで車で戻り、駅の近くの宿のお風呂で汗を流し、軽く打ち上げをして、新幹線で帰宅の途についたのでした。

アルプスとか八ヶ岳とか、メジャーで人がいつもいっぱいいる山ばかり行っている私には、誰もいない山というのが本当に新鮮で、心地よかったです。山々のつらなる姿にも心引かれます。2月や3月、本当に雪の多い時期に、自分で地図を読みながら、深い雪に足跡をつけながら歩いてみたいと強く思いました。来シーズンの冬は、このあたりの山に何度かいってみたいと思います。
by ton-ni | 2009-05-18 01:31 | 山行記録