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山歩きが大好きな三十路ライターの山日記。山行記録を中心に、山の後の温泉の話、道具の話、山で思ったことなど、つれづれなるままに綴っております。


by ton-ni
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2010.02.20-21 権現岳(2/2)

2010.02.20-21 権現岳(2/2)_a0031494_0156100.jpg翌朝は4時に起床。テントはそのままにして山頂を往復することにします。

時間はいっぱいありそうなのでゆっくりと身支度をし、5時半に出発。まだ暗いなか、ゆっくりと歩き始めます。前三つ頭から三つ頭までは樹林のなかの急登。朝は体が温まっていないので、ゆっくりゆっくりとすすめていきます。だんだん空が赤く染まっていき、稜線の途中で御来光。ちょっと感激です。一歩ずつ確実に歩を進め、三ツ頭の山頂へ到着。富士山や南アルプスの山々がきれいに見渡せ、行く手には大きく権現岳がそびえており、その右手には真っ白く雪をかぶった赤岳と阿弥陀岳が。

しっかり景色を楽しんでから、権現岳へ向かいます。ここからは木々もあまりなくなってきます。いったんずうっと下って、下りきったところから急登に。雪はよく締まって歩きやすく、アイゼンをきかせながら気持ちよく登っていきます。今回はトップはAちゃんに任せて私は後ろからついていく形にしたので、後ろから写真をばしばしと撮りまくります。

2010.02.20-21 権現岳(2/2)_a0031494_0152080.jpg少し岩場っぽいところ、落ちたら嫌らしいなと思うようなトラバースも、締まった雪のおかげで気持ちよく歩けます。ピークをぐるりと回り込むようにすすみ、やがて山頂の大きな岩と剣が見えてきます。岩場っぽいところを、慎重にルートを選びながら歩き、山頂に到着! ここもまた360度の大展望。天気はよく、周りの山も全部きれいに見渡せました。なんてシアワセ。山頂を満喫してから、一気に前三ツ頭のテン場に戻りテント撤収。かなり時間があるのでお湯を湧かしておしるこをいただきました。

下山は来た道をひたすら下るだけ…なのですが、登りに急に感じた道は下るときはさらに急に感じます。よくここを登ってきたねえ…とみんなで笑いながら。しかし、急な下りが終わり、ゆるやかになったあとも油断はできません。昨日の暖かさで雪がとけ、さらに凍ってしまっていたので、なかなかアイゼンを脱げません。結局天の河原でアイゼンをはずしました…が、その後もところどころ凍った道をヒヤヒヤしながら歩きます。前日に歩いた道と全然様子が違い、驚きです。でもでもなんとか歩き通し、スタート地点のゲートに到着。タクシーで高速バスのバス停に向かい、帰京したのでした。

ラッセルがなければ「お気楽縦走」になるかな…と思っていたのですが、かなーり登りごたえのある山でした。久々にがつっと歩いたな、という感じです。眺めもよく、気心知れたメンバーどうしで足並みも揃い、テント生活も非常に快適。終わってみればとても気持ちのよい山行となりました。おつかれさまでした。
by ton-ni | 2010-03-04 00:16 | 山行記録