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山歩きが大好きな三十路ライターの山日記。山行記録を中心に、山の後の温泉の話、道具の話、山で思ったことなど、つれづれなるままに綴っております。


by ton-ni
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07.08.16-18 西穂〜奥穂(2/3)

07.08.16-18 西穂〜奥穂(2/3)_a0031494_0114270.jpg朝は2:30起床。すばやく朝食をとり、テントを撤収し、3:30にスタートします。ヘッデンをつけ、真っ暗な道を歩くのは、未だに慣れません。少しガレガレした道を、慎重に足を運びます。それでも、独標、ピラミッドピークと過ぎるうちに、少しずつ周りが明るくなっていきます。前方にこれから向かう西穂のピークが見え、周囲には笠ヶ岳、乗鞍、白山、中央、南アルプスの山々…。夏とは思えない、冷たい空気の中を、一歩ずつ歩いていきます。

西穂高岳で少し長めの休憩。展望を満喫します。ここからは、登山地図では点線ルート。一般登山道ではありますが、岩稜が続く、危険ルートとなります。岩稜を一気に下ったり、登ったり、トラバースしたり。バランスを取りながら、手足をしっかり確認しながら歩きます。岩がしっかりしているところは多少切れ落ちていても安心していけますが、怖いのは浮き石の多くガレガレしている斜面。落石をしないように、慎重に慎重に歩くことで、かなり神経を使います。

07.08.16-18 西穂〜奥穂(2/3)_a0031494_0115448.jpgかなり長く歩き、浮き石にヒヤヒヤしながら歩き、そろそろ半分進んだかと思ったら、ピークに「間ノ岳」と岩にペンキで文字が。地図と見比べ、まだこんなに進んでいないのか…と、みんなでガックリきます。このピークの先も、鎖のある垂直な岩場がいくつも登場します。こういう斜面は登りより下りのほうが緊張します。たっぷり登って、たっぷり下る…を何度も何度も繰り返します。

ジャンダルムへ登る頃には、周囲はガスガスに。天気がよければ奥穂など周囲の山々が見えるのでしょうが、何も見えませんでした。残念。そのすぐ先にはナイフリッジの「馬の背」。ガスのせいで高度感が半減でしたが、慎重に登っていきます。…そしてさらに歩き続け、やっと奥穂高岳の山頂へ! 長かった…。
しかし今日は涸沢まで下山の予定。すぐに出発し、ザイテングラートを一気に下ります。去年も思いましたが、下に涸沢のテント村は見えているのに、なかなか着かない。本当に長い道のりです。

16:15にようやく涸沢に到着し、テントを張り、ヒュッテのテラスでビール&おでんで打ち上げ。結局13時間近く歩いていました。いやいや、最後はヨレヨレでしたが充実の1日でした。この夜も満天の星空が楽しめました。

つづく。
by ton-ni | 2007-08-24 00:15 | 山行記録